熊手に込める おもい 民間委託 練馬区議会議員 関口和雄

練馬区議ウェブ議員新聞

熊手に込める おもい

2016年1月30日

民間委託

関口和雄

No.32

熊手に込める おもい 関口和雄 民間委託 我が家には
家族全員で迎える
恒例行事がいくつかある。

孫たちの成長とともに
少しずつ形は変わっているが
酉の市も、そのひとつだ。

酉の市といえば熊手。
我が家でもかならず前年のものを納め
新しいものを買い求めている。

この熊手を買うときの
熊手商さん達とのやり取りが
酉の市の楽しみのひとつだ。

熊手には、値札がついていない。
だから「これ、いくら」で始まり
「ちょっとまけて、いくら」で取引成立したら
負けてもらった分は
ご祝儀として店においてくる。

そんな粋な買い方をする大人たちを
幼いころから目にしてきたから
熊手はそうやって買うものだと
おもってきた。

普段の買い物とは違う
祭りや縁起物独特の味わいが、好きだ。

数年前新聞に
浅草酉の市の一部の店での
熊手に値札をつける取り組みが取り上げられていた。

「値切るのが恥ずかしい」
「値切るのにためらいがある」
というアンケートに基づいた試みだったようだ。

今現在、その値札がどうなっているのか分からないが
にぎやかな祭りの店先で
いつもの買い物と同じように
値札のついた熊手を
「商品」として選ぶ姿は
少しさみしいように、おもう。

年に一度
一年の無事を感謝し
新たな一年の幸せを祈願する。

縁起物には
そんな意味や気持ちが込められているのだから
本来ならば
縁起物に値段がついているということ自体
無粋なことだ。

だからこそ
その場のやり取りと
お互いの気持ち
そして値切る会話を楽しむ。

値切った分をご祝儀にするのは
売り手と買い手が
ともにいい気分を味わえるからだろう。

お互いにとって
よい年になりますようにと、おもいあう場
それが祭りの「市」なのである。


ところで
区議会で、事業の民間委託案件を扱う時
気になっていることがある。

限られた財源を
必要なところに
可能ならば
金額を抑えながら
必要な分をあてること、は
もちろん必要である。

しかし
民間委託の理由の第一が
予算の削減
つまり、「安くするために値切る」ことだとするならば
それは、大きな間違いである。

たとえ予算額は変わらずとも
民間のノウハウを導入することで
事業の質が向上する
それこそが、民間活用の本来の姿ではないか。

区の担当職員は
委託先に丸投げにせず
常に現場を意識し
受託する側も
事業の理念を理解し
心をこめて運用にあたる。

区と事業者が、ともに事業を大切に扱い
互いのおもいを共有することができれば
その事業のレベルは、確実に向上するだろう。

 
安く買うために
熊手を値切るのではない。

値切り分は
ご祝儀として売り手の気持ちを潤し
買い手自身の気持ちも潤すのだ。

民間企業や団体と
そんな温かい関係が築けるような
区政でありたい。

我が家には
家族全員で迎える
恒例行事がいくつかある。

孫たちの成長とともに
少しずつ形は変わっているが
酉の市も、そのひとつだ。

酉の市といえば熊手。
我が家でもかならず前年のものを納め
新しいものを買い求めている。

この熊手を買うときの
熊手商さん達とのやり取りが
酉の市の楽しみのひとつだ。

熊手には、値札がついていない。
だから「これ、いくら」で始まり
「ちょっとまけて、いくら」で取引成立したら
負けてもらった分は
ご祝儀として店においてくる。

そんな粋な買い方をする大人たちを
幼いころから目にしてきたから
熊手はそうやって買うものだと
おもってきた。

普段の買い物とは違う
祭りや縁起物独特の味わいが、好きだ。

数年前新聞に
浅草酉の市の一部の店での
熊手に値札をつける取り組みが取り上げられていた。

「値切るのが恥ずかしい」
「値切るのにためらいがある」
というアンケートに基づいた試みだったようだ。

今現在、その値札がどうなっているのか分からないが
にぎやかな祭りの店先で
いつもの買い物と同じように
値札のついた熊手を
「商品」として選ぶ姿は
少しさみしいように、おもう。

年に一度
一年の無事を感謝し
新たな一年の幸せを祈願する。

縁起物には
そんな意味や気持ちが込められているのだから
本来ならば
縁起物に値段がついているということ自体
無粋なことだ。

だからこそ
その場のやり取りと
お互いの気持ち
そして値切る会話を楽しむ。

値切った分をご祝儀にするのは
売り手と買い手が
ともにいい気分を味わえるからだろう。

お互いにとって
よい年になりますようにと、おもいあう場
それが祭りの「市」なのである。


ところで
区議会で、事業の民間委託案件を扱う時
気になっていることがある。

限られた財源を
必要なところに
可能ならば
金額を抑えながら
必要な分をあてること、は
もちろん必要である。

しかし
民間委託の理由の第一が
予算の削減
つまり、「安くするために値切る」ことだとするならば
それは、大きな間違いである。

たとえ予算額は変わらずとも
民間のノウハウを導入することで
事業の質が向上する
それこそが、民間活用の本来の姿ではないか。

区の担当職員は
委託先に丸投げにせず
常に現場を意識し
受託する側も
事業の理念を理解し
心をこめて運用にあたる。

区と事業者が、ともに事業を大切に扱い
互いのおもいを共有することができれば
その事業のレベルは、確実に向上するだろう。

 
安く買うために
熊手を値切るのではない。

値切り分は
ご祝儀として売り手の気持ちを潤し
買い手自身の気持ちも潤すのだ。

民間企業や団体と
そんな温かい関係が築けるような
区政でありたい。




   

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