「出」の字に おもう 2014年 4月 11日 関口 和雄 練馬区議ウェブ議員新聞

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「出」の字に おもう 2014年 4月 11日

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関口 和雄

関口 和雄

練馬区議会自由民主党副幹事長

練馬区議会自由民主党

2018-10-25

たとえ自分の選挙でなくても
選挙が近づくと
気になる漢字がある

「出」だ

似ている漢字なら
「凸」が、あるだろうか

なんとなく
飛び出すとか、突き出すとか
そんな雰囲気のある、字である

直近では
4/13告示の練馬区長選、区議補選があり
来年の4月は
統一地方選がある

選挙が身近に感じられるとき
いつもおもいだすのは
自分の初出馬のときの、いろいろなことだ


そのころ私は
自動車整備業を営んでいて
議員になる、などということは
考えたこともなかった

それが
それまで地元で支えてきた議員に変わる人間で
次の選挙を戦わねばならない、
では、次は誰なのだ、という話の中で

様々な理由から
私に白羽の矢が立ったのだ、そうだ

いきさつはどうあれ
お前にやってほしい、という
地元の人たちの気持ちに
押しつぶされそうになるような、毎日だった

大変に悩んだ

ずっとお世話になってきた
奈良、薬師寺に
高田好胤猊下を訪ね

「どうしたらよいか、わかりません」

そういうと

好胤猊下は、ただ一言

「関口、アホになれや」


その一言と
薬師如来さん、日光さん、月光さんのお顔を見て

私は
「支えてくれる人たちの気持ちにこたえること、
 ただ、それだけのために生きる、アホになろう」
と決意したのだ

それから三十余年
アホであることを自覚し
アホだからこそ、様々に人に尋ね、教えを乞い
アホなりに考えてきた
そんな議員生活だったと、おもう


市川房江という
政治の歴史の中では
大きな役割を果たした女性が
その仲間に対して残した言葉に

「出たい人より、出したい人」

というものが、ある

私の思想信条として
市川さんやその意思を継ぐ方たちとは
相容れない部分も多くあるが

この言葉についてだけは
言い得て、妙、というべきか
自分が議員になった経緯は
まさに、この言葉のようであったと、おもう

「出たい」ともおもっていなかった私が
「出したい」とおもってくださった方たちに支えられて
何もかも初めての選挙を戦い
議員となり

紆余曲折はありつつも
三十余年、仕事をする立場を与えていただけていること

おかげさま、と、おもわずにはいられない
人生で、ある


今の時代
「出たい人」がいることは
大変よいことだと、おもう

議員という「職」に魅力を感じ
その「職責」を担いたいという気持ちを持つ若い力は
これからの議会や、政治の場に必要だからだ


だが翻って
「出したい人」の意味が

「この人ならば、自分の気持ちやおもいを
 議員として議会に、行政に、世に、伝えてくれるはずだ」
とおもえるから「出したい人」なのか

それとも

「この人が議員になってくれれば
 自分の立場や仕事にとって、メリットがある」
とおもえるから「出したい人」なのか

どちらと、とらえられているのか

昨今の選挙は
どうも、そこのところが
気になって仕方ない


選挙を采配する人、左右する立場の人の
考え方、やり方ひとつで
「出したい人」という言葉の意味は
大きく変わってしまうのでは、ないか

今回の区長選、区議補選の在り方のなかで
特に気になっているところ、である



なぜ、どうして
自分が政治家になったのか
政治家としての自分は、どう在ろうとするのか

政治家としてある限り
このおもいを、持ち続けたいと、おもう

70万区民の生活を左右する
区議会という場に立つ自分と
だからこそ、自分がなすべきことはなにか、を
自問自答しながら、少しずつでも前に進もう

そんな決心を、している

「出」の字に おもう