大切にしたい 「こころの備え」 関口 和雄 練馬区議ウェブ議員新聞

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大切にしたい 「こころの備え」

災害・防災対策

関口 和雄

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練馬区議会自由民主党

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2019-10-1

 日本語には、「雨」や「風」の呼び名がたくさんある。
一節では、雨には四百、風には百五十を超える言葉があるのだそうだ。


美しい響きを持つ雨と風も多くある。しかし、この夏の雨と風は、どうも「豪雨」や「暴風」という言葉ばかりが目立ったように、おもう。


 九州北部豪雨では、「数十年に一度」「これまでに経験したことのないような」雨となり、大雨特別警報が発令された。台風十五号の風雨による千葉県や伊豆諸島の被害も深刻である。いずれの場合も、早い段階から備えを呼びかける情報が出されていたものの、自然現象は常に変化し、人間の予想を超えた状況が起こるものだということを改めておもい知らされた。


特に、千葉県で発生した広範囲の停電とその長期化は、住民生活に大きな影響を及ぼし続けている。家庭で電化製品が使えないことはもちろん、停電による断水の発生、携帯基地局のダウンと、端末の充電ができないことで、情報収集や連絡する手段を失った人々。


今の私たちの生活は、これほどまでに電気を始めとする「当たり前」に依存しているのである。



 海上保安庁出身で、南極観測隊の料理人として越冬経験もある、西村淳氏は、その著作「身近なもので生き延びろ」の中で災害にあったとしてグチャグチャになってしまった環境でも、泣き暮らして他者の救済が舞い降りてくるのを居心地よく、楽しく、住みやすく、そしてちょっぴり元気が出てくる方法について述べている。


防災グッズが見当たらなくても、その時そこにある、雑誌、新聞紙、段ボールに牛乳パック、ラップにゴミ袋にガムテープがあれば、こんな風に使えるかもしれない、という、前向きで明るいアイディアの数々に、何となく、生き延びられそうな気がしてくる。


西村氏は、厳しい気候と、極地ゆえの様々な制約と閉塞感のある場所、つまり災害時の避難所のような環境とも言える南極で、「そこにあるもの」で様々な料理を作り、生活を営んできた。海上保安官として、海難事故の現場でも活動した。


その経験から、西村流究極の災害対処法は「小さな楽しみを心の中につくる」これだけでよい、心を少しホッコリさせれば、復興に向かう人間力は、確実に高まるのだという。


今、被災地に届けたい言葉である。


 自然災害は、いつか自分も必ず向き合うものだ。施策的、物理的な備えはもちろんだが、地域の人たちが「ちょっぴり元気をだせるような心の備え」についても、しっかりと考えてみたいと、おもう。

大切にしたい 「こころの備え」