4月1日は
新年度という新たなスタートとなる
すこしばかり
特別な日、である
世の中の会社でも
練馬区でも
今日から新体制となり
人事異動で
新たな職場での生活が始まる者も
自分自身は変わらぬ職場でも
新たな上司、同僚、部下との付き合いが始まる者も
それぞれ
おもうところは
いろいろあるとおもう
しかし
自分のおかれた立場で
自分のなすべき仕事をするということだけは
どこにいても
どんな立場でも変わらない、のだから
それぞれの立場で
それぞれの気持ちで
少しでも前向きに、元気に
新年度のスタートを切りたいものだ
ところで
ひとつ、いつもの年度初めと違うことが、ある
区の行政のトップたる区長が、いない
私が新人議員となった時分から
30年以上にわたってずっと
立場は違えど
区政の充実をともにめざし
ことあるごとに、腹を割って語り合ってきた
志村区長が、いない
突然の訃報からひと月半だが
彼のいないさみしさと
彼の無念をおもうと
彼とともに過ごした時をおもいだしながら
彼と酌み交わした日本酒を
ひとり飲まずにいられない
そうすれば
涙も、出る
眠れないことも、ある
さみしいのは
志村区長があまりに突然に亡くなったことが
すでに
多くの人に忘れられつつあり
身近にいたはずの人間ですら
彼に対する悔やみの気持ちが
薄れつつあるようにおもえること
そして
「今度の選挙は、なんだか盛り上がらないな」
という声が
聞こえてきたりすること、である
どんな状況で行われるにせよ
選挙は、有権者のもの、なのに、だ
それほど
今回の選挙が
区民の気持ちから離れているのだろうかと
不安になったりも、する
志村区長への
本当の弔い合戦なのであれば
近く実施される区長選は
本当に区民のためのものにならなくてはならない
しかし現状を見るにつけ
関わっているものたちの
自己満足、自己保身
ひいては
損得勘定ばかりが
見え隠れしたりしていないか
そんなふうに、おもえることも、ある
もちろん私は
政党に属する区議会議員であるから
自分が自分の立場として
選挙において当然なすべきことを
全力で果たす決意である
だからこそ
志村区長の名を語ってあやかろうとしたり
また逆に、いたずらに志村区政を非難してみたり
そういうレベルでの戦いにはしたくない、と、おもう
真に区民のための区政を
志村区政を超える区政をめざせる区長を選ぶことが
今回の、あまりにも急な区長選に課せられた
課題であり、義務であり、意義であろう
そんなことを考えながら
石神井川の桜をながめていたら
「おい、関口さん、定例会も終わって、桜も咲いたし
近々、浅草にどじょうを食いに行きたいな」
そんな
志村さんの声が聞こえた気がして
なんだかとても、切なくなった
いつもと違う 年度初め
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