弱いロボットに 人のぬくもりをおもう 関口 和雄 練馬区議ウェブ議員新聞

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弱いロボットに 人のぬくもりをおもう

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関口 和雄

関口 和雄

練馬区議会自由民主党副幹事長

練馬区議会自由民主党

2020-12-14

おもえば、あれからまだ一年、なのである。

新型コロナウイルス感染症が国内でも確認されたが、

それほど危機感もなく、

地元町会恒例の成田山新勝寺への初もうでに参加し、

新しい年の初めに心を引き締めたのは。

そこからの状況は言うまでもなかろう。

感染拡大防止のために、「三密の回避」が提唱され、

私自身も、三月の初めに予定していた「新春のつどい」を、

断腸のおもいで中止することとなった。

マスクと消毒が手放せず、人と対面して食事をすることができない…

そんな新しい生活様式が始まってしまったのだ。

 予想していたことではあるが、

人と接する機会をなるべく減らすために、

公共の場でロボットが対応するという事例が、

あちこちで見られるようになった。

ロボット技術の進歩の賜物なのだろうが、

しゃべったり、案内したり、物を運んだり

ロボットなりにおもてなししてくれる

とは言っても、そこに「ぬくもり」はあるのだろうかと、

疑問におもっていた。

人と人とが話し、相対することによって得られる、

心のつながりのようなものが、

ロボットとの間に生れることがないのなら、

それは少々さみしいことなのではないかと。

 そんな私の気持ちに、ひとつの答えを与えてくれた話題が、

豊橋技術工科大の岡田教授が研究している「弱いロボット」である。

例えば、ゴミ回収するロボットだがゴミを拾えない、とか、

昔話を語れるが、たまに話を忘れてしまう、とか。

そのロボットとともにいる人間が、つい手伝ってしまうようなロボットなのである。

岡田教授によれば、

一般的なロボットはできることを強調し、

できないことは隠しがちに開発されているが、

弱いロボットはむしろ、

苦手なことや不完全なことを、適度にさらけ出すことによって、

周りにいる人の「強みややさしさ」をうまく引き出すロボットだという。

助けてもらったロボットは、お礼の気持ちを伝え、

手伝った人間はちょっとうれしい気持ちになって、

ロボットと人の距離が近づいていくのだそうだ。

こんなロボットなら、会ってみたい、

一緒に時を過ごしてみたいと、おもった。

 ロボットと人でも、

状況を共有し互いに補完しあうことで、

あたたかい関係を結べるのだから、

人と人ならば、少々遠い距離を保ちながらでも、

きっと気持ちを共有し、心を寄せて生きていくことができるはずだ。

そう信じて、新しい年を、生きていく。



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