お正月は元来 、新しい 年の穀物の実りをもたらし 、
子孫の繁栄を見守ってくれる「 年神さま( 歳徳神・正月様 )」をお迎えする行事とされる 。
祖先とともに新しい年を迎え 、皆 が平等に 一つ歳をとり 、
全てが新しく始まる「 節目 」である 。
二〇二〇年の正月 、私たちは年神さまとともに 、
「新型コロナウイルス 感染症 」という未知の病を迎えてしまった 。
皮肉にも 、全てが新しく始まる「 節目 」が 、
私たちがこれまで当たり前だとおもってきた日々の暮らしが当たり前でなくなる 、
とい う形で私たちの目の前に突きつけられた 。
それから三年 、こ正月 、予断を許さぬ感染状況とはいえ 、ようやく 、
「できる範囲の日 常 」を過こしている 。
昨年心に残った本のひとつ 「、一汁 ー菜でよいと至るまで 」の 著者 、
土井善晴さんの家のお雑煮は 、父 .勝氏の出 身地高松の 、
あん餅を白味噌のおつ ゆに入れた 、あん 餅雑煮 。
土井家では 、毎年年末に 、大勢で 餅つきをするという 。
大人たちが 、住まい を清め 、餅をつ き 、正月迎えの仕事を真剣にやる姿を見て 、
子ともたちも 一生懸命に手伝う 。
おせちを食べることがお正月ではない 。
お屠蘇をいただき 、新しい自分に生まれ変わるため 、
ます場をきれいにするのが 、日本のお正月なのだと身をもって 、示すのである 。
長年地元で 、私の活動を支えてくださる 、あるこ一家は 、
毎年末 、薪で火を焚き 、臼と杵で 餅つきをする 。
三世 代が家族みんなで餅をつく姿は 、どこか なつかしく 、あたたかく 、頼もしい 限りだ 。
最近では 、四世代目も加わって 、なかなかにきやかである 。
これこそが 、日本の正月迎えだろうと 、おもう 。
私の家でも 、八幡様への初詣 、節分 、お彼岸 、お盆 、地元の祭り 、
練馬の酉の市 、と 、様々に家族で集まる機会を持ってきた 。
六人の孫たちが 、成長とともにそれぞれの時間を過こすようになってきて 、
以前のようにはいかなくなっているが 、そ れでも 、
家族で過こした時間を 、いつ か孫たちが 、次の 世代につなげてくれたら 、
こんなにうれしいことはないだろう 。
親がしてきたことは いつの間にか子ともの心に残るものなんですね
土井さんの言葉 、そのとおりだとおもう 。
親が 、日々丁寧に 、人を大切にしながら生きる姿が 、
いつの間にか子どもの心に残ることで 、
子どもは 、生きる力 、考える力を持つのだと 、おもっている 。
関口かずお練馬区議会議員
公式サイト http://www.k-sekiguchi.jp/sekiguchi04.html
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