
「としまえん」の今後について
平成24年 第一回定例会では、会派を代表して一般質問を行いました。(以下、平成24年 第一回練馬区議会定例会一般質問より抜粋)
私は、練馬区議会自由民主党を代表して一般質問を行います。区長をはじめ関係理事者の誠意ある答弁を期待します。
ねりま未来プロジェクトと関連する、としまえんの今後について伺います。
都内有数の遊園地、練馬区のシンボルでもあるとしまえんを、西武グループと区が官民協働の事業として、平成22年度からねりま未来プロジェクトの発信拠点として位置づけることとし、協議を開始していたやさき、昨年8月、東京都は、首都東京の防災機能の強化を図るため、としまえんを防災機能のすぐれた公園とするため、整備に着手すると明らかにいたしました。
私は、突然のことで真意がわからぬまま今に至っておりますが、練馬城址公園として21.9ヘクタールを、平成32年度までに計画的に事業を進める優先整備区域に設定されたことが一つの明白な事実でございます。
昨年、東日本大震災があり、当然のことながら防災の拠点となる大きな公園が区内に誕生することが望ましいことはわかりますが、一方で私は、としまえんを活用し、練馬区のスポーツ、文化、観光、みどり、産業振興、そして人づくりを行う新たな練馬ブランドの発信拠点として位置づけたねりま未来プロジェクトが、一体どこに行ってしまうのか心配でなりません。
※質問①
そこで伺いますが、今後としまえんは、東京都が位置づけた防災公園としてのみどり豊かな公園として整備されるだけなのか、その機能も有しながら、ねりま未来プロジェクトを実行に移せる機能もあわせ持つ公園にすることが可能であるのか、練馬区のご所見をお聞かせください。
※答弁(要略)⇒
『これまで検討してきた内容について、再整理を行っている。今後、構想の実現に繋がる公園整備を地元自治体として都に要望する。』
※質問②
また、夏真っ盛りの時期のとしまえんには、全国の方々が訪れた7つのプールがございます。私は、防災の観点からも欠かすことができない水を確保するためにも、プールを残す必要があると考えますが、ご所見をお聞かせください。
※答弁(要略)⇒
『災害時での水の確保は可能な施設と認識している。』
私も、子どものころから慣れ親しんだとしまえんがなくなるということは非常に残念でありますが、時代の趨勢とでもいうのでしょうか、全国各地から遊園地が姿を消していることも仄聞しております。ただ、にぎわいの創造主であったものがなくなれば、当然のことながら、以前のような地域コミュニティの場がなくなり、この周辺地域の商店や事業所は閉鎖に追い込まれることが予想されます。
また、西武池袋線の練馬駅から単線が運行されている西武豊島線も廃線となり、豊島園の駅もなくなる可能性が生じることさえも予想されます。それでは、そうはさせないためにどうしたらよいのか、あらゆる可能性を模索する必要があるのではないでしょうか。
先日、私は家族を連れて三鷹市と武蔵野市をまたぐ都立井の頭公園へ出かけましたが、この公園には運動場、テニスコート、動物園、植物園、遊園地、彫刻館、アトリエ館、日本庭園、そして水の確保となる井の頭池にはボート乗り場もあり、その周辺の遊歩道には大道芸人が道行く大勢の人々を楽しませており、いくつもの飲食店と出店、そしておまけにジブリ美術館があり、多くの人々が吉祥寺駅周辺の商店街を抜けてこの公園を訪れています。
※質問③
私は、昨年の決算特別委員会において、としまえんの跡地にできるこの公園に、集客能力の高い観客席のあるスポーツ施設の誘致を提案いたしましたが、今後、練馬区は東京都とどのように協議を進められるのでしょうか、お伺いいたします。
※答弁(要略)⇒
『にぎわいの確保については、空間の創出やシンボルとして機能する事が期待で来ると考えている。』
※質問④
あわせて、新設される練馬城址公園に、申し上げたような各施設が整備されると想定するならば、これまで以上に多数の来場者が予想され、公共交通機関の混雑が予想されます。また、防災機能を生かすには、公園に至る避難経路の確保と支援物資などを輸送するための周辺整備は絶対の条件であります。
そこで、都市計画道路133号線への新たなアクセス機能を確保するとともに、公園内にも東西に抜ける道路が必要と考えますが、ご所見をお聞かせください。
※答弁(要略)⇒
『防災機能を発揮するためには、周辺都市基盤や公園内通路の整備についても併せて検討する必要がある。』
※質問⑤
この質問の最後に、遊園地の機能は失われても、歴史的、文化的にも非常に高い評価のあるメリーゴーランド、カルーセルエルドラドはぜひこの地に残したまま、これからも多くの人々に夢を与え続けてほしいと要望いたしますが、お答えください。
※答弁(要略)⇒
『保存活用を検討すべき施設と認識している。いずれにしても多角的な観点から検討を進めていく。』
ねりま未来プロジェクトについて
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