令和2年2月28日予算特別委員会 にて質問
◆質問
田中ひでかつ委員
私立保育所運営経費、予算額約243億7,000万円。
保育所維持運営費、約76億2,000万円に関連して伺います。
一つ、これもまた大切なことに気づいたのですけれども、小中学校は避難拠点でありますが、保育園、幼稚園は避難拠点ではない。ちなみに、保育園は165園、幼稚園は、私立と公立合わせて42園ございますが、保育園と幼稚園の災害時、防災をもっと真剣に考えていかなければいけないのかなと思っております。
小中学校は避難拠点であるから非常用電源がありますけれども、保育園や幼稚園に非常用電源があるのか把握をされていますか。
それと、もともと設置をするときに、設置基準の中に非常用電源が必要なのかどうなのかということが書かれているのかどうか。お答えください。
◎答弁
◎保育課長
まず、私ども区では、保育園、幼稚園ともに、災害発生時には、保護者の方がお迎えに来るまでの間は、緊急保育として預かりを継続する方針を示しております。これを受け、各園では防災に関する備蓄を行っているところでございます。
その中で、区立の保育園および幼稚園につきましては、ある程度設置しているところもあるところでございますが、全園ではないという状況でございます。
また、私立保育園、幼稚園につきましては、こういった非常用電源のような機器の所有状況については、現状把握はしていない状況でございます。
また、保育園ならびに幼稚園の設置のいわゆる許認可上の基準でございます。こういったものの設置についての規定は特段ないのが現状でございます。
◆質問
◆田中ひでかつ委員
例えば災害が起きて停電になって、保育園の子どもたちを連れて避難拠点である小中学校まで街灯もつかない道路を通って避難拠点まで行くというのは、現実的ではないですよね。
災害時には、保護者が帰宅困難者となった場合、幼児を迎えに行くのが当然遅くなる。夜中になるかもしれないし、次の日の朝かもしれない。明かりを確保するために、懐中電灯だけというわけにはいかないと思うのです。そんな高価でものすごく性能がいいものでなくてもいいと思うのだけれども、軽微なものでもいいから非常用電源は必要ではないかと考えました。
だとすれば、いくらかの調査をしたうえで、持っていない園には補助も行うべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
◎答弁
◎保育課長
ただいま委員からご指摘があったとおり、まず私ども災害発生時には、緊急保育として保護者の方が迎えに来るまで保育を継続するのが原則でございます。当然ながら、夜間になったとしても保育は継続できるような準備は必要だと考えます。
実は、先日実施した区の震災総合訓練の際にも、私ども初めて緊急保育の課題検証を行ったところでございます。その際にも、人員だけでなく、そもそも今ご指摘いただいたことも含めてさまざまな条件をクリアしなければ、緊急保育を円滑に行うことは難しいという課題が浮き彫りになったところでございます。
そういった事情を踏まえまして、園児の安全にかかわる以上、各園の裁量に任せるだけではなくて、こうした非常用電源を含めた物品の必要性を説明し、設置の働きかけは必要かと考えてございます。
既存の制度で防災用品の購入に使用できる補助金があることなども、ご案内していきたいと考えてございます。
◆質問
◆田中ひでかつ委員
ぜひ、よく調査したうえで各園から聞き取りをやってほしい。私の近所の幼稚園が聞きに行ったら、うちはもう持っているという幼稚園もあるのです。私立幼稚園です。だからそういう意識の高いところと、そうではないところがあるのだとすれば、よく調査をしてやってもらいたい。
併せて、備蓄物資も、各園でしっかり水やカンパンなどがあるのかどうか、一度調査をされてみるといいかなと思います。
攻めの防災として、今後、保育園、幼稚園、しっかりとした取り組みをしていただきたいと要望しまして、私から終わりにいたします。
災害時の幼稚園・保育園への練馬区の対応 幼稚園 災害
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