練馬区の医療について がん対策 認知症対策
練馬区の医療について、まず、がん対策について伺います。
我が国の死因は長きにわたりがんが第一位となっており、
日本人の2人に1人は罹患すると言われております。
具体的には年間100万人の新たにがんと診断されて、そのうち約38万人がお亡くなりになっております。
大変な人数とはいえ、逆の見方をすれば6割の方は助かっており、
またがんの種類によっては、早期発見ができれば9割以上は助かる計算であります。
がんは初期段階ではほぼ無症状であるため、早期発見こそが重要であり、そのためには地道な努力ですが、がん検診の受診率向上が何よりも大切であります。
練馬区は容易にがん検診を受けられるよう 昨年度から受診券のチケット化を行い、
自分の部位別検診項目を一目で分かる工夫をされました。
このような取り組みが受診率向上につながりますが、さらなる今後の取り組みを伺います。
検診の方法や制度は時代とともに変化します。
一つの例ですが、かつて日本人の死因の一位は、ピロリ菌に起因する胃がんでした。
食生活の改善もあり、近年では大腸がん、また直腸がんが上位になるなどの変化もあります。
社会状況に応じて新たな検診項目の導入が必要ですが、練馬区のご所見を伺います。
練馬区の医療~認知症について
認知症施策についてです。
練馬区の高齢者人口は、今から16年後の団塊ジュニア世代が高齢者となる
令和22年には約20万人、認知症高齢者は約4万1千人に達する見込みであり、より一層認知症の方やその家族への支援が求められております。
国は、共生社会の実現を推進するための認知症基本法を創設し、
今年、令和6年1月1日に施行されました。
私も家族とともに父の介護をしておりますが、日々の介護に疲弊し、誰かに助けを求めたいと思うこともしばしばございます。
今日は3月に順天堂練馬病院と認知症施策の連携に関する協定を締結いたしました。
物忘れ検診は練馬区医師会の診察を要し、その判断の下、詳細なペットなどの画像検査診断ができる専門医療としての連携するとのことであります。
この協定により、認知機能の低下を可視化し、認知症のレベルやその原因をより詳細に把握することが可能となります。
原因と結果に基づく対処療法の根拠が科学的に証明され、客観的な認知症に対する分析が期待されます。
この協定の意義について、区の御所見を伺います。
さらに、令和5年度の物忘れ検診の実績、今年度の拡充内容について伺います。
また認知症高齢者の増加が見込まれる中、予防への取り組みも重要であります。
我が会派では、認知症の発症要因の一つである”過励性難治症”に対する、補聴器補助事業のさらなる充実を要望してまいりました。
令和6年度より、都が「高齢者・気こえのコミュニケーション事業」として、普及啓発と補聴器購入補助経費の拡充が図られています。
今後の練馬区の事業について、御所見を伺います。
認知症の症状は人によって異なり、継続的な支援が非常に重要であります。
その家族に寄り添い、専門職ならではの日常生活の工夫、家族の不安を解除する助言等、伴奏型支援が求められますが、区の御所見を伺います。
一方、順天堂練馬病院との連携はとても重要でございますが、今や地域の三次救急医療の担い手として現場が非常に逼迫している状況であります。
よってこの事業が潤天堂練馬病院への一極集中にならないためにも、
練馬区から光が丘病院に対し、PET購入費用の助成あるいは医療のDX化の推進支援など、医療資源の負荷を軽減する施策が必要であることを強く要望します。
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